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薬剤耐性菌が増加する
呼吸器感染症の現状に
如何にして対処するか!
―― 感染症領域の
賢者9名が集い
真剣に語り合った

[座談会]
市中急性気道感染症

耐性菌の現況を考える

●監修・司会
紺野 昌俊(帝京大学名誉教授)

●執筆者
岩田  敏(慶應義塾大学医学部教授)
生方 公子(慶應義塾大学医学部)
工藤 典代(千葉県立保健医療大学教授)
保富 宗城(和歌山県立医科大学准教授)
田島  剛(博慈会記念総合病院副院長)
黒木 春郎(外房こどもクリニック院長)
冨山 道夫(とみやま医院院長)
清水健一郎(巣鴨ホームクリニック院長)

判型:A4
頁:48
発行年:2016年3月12日
定価:3,000円(本体)+税
ISBN978-4-86102-255-5 C3047
(全国の書店または当社へご注文ください)

本書の趣旨

 本邦では市中急性気道感染症に関わる肺炎球菌やインフルエンザ菌に耐性化した菌が急速に広がってきています。市中急性気道感染症の多くはウイルス感染で軽症のままに過ぎるものが多いのですが、中には細菌の重感染を受け、抗菌薬を投与しても難渋する症例も少なからずあります。ことに難渋する症例の多くは乳幼児であることから、治療の対象となる経口抗菌薬が数少なくなってきているところに問題があります。それに加えて肺炎マイコプラズマにおいても急速に耐性化が進み、有効な経口抗菌薬が失われつつあるところにも問題もあります。

 肺炎球菌やインフルエンザ菌に関わるワクチンの全国的な普及に伴い、同細菌による細菌性髄膜炎は確かに減少しましたが、小児急性中耳炎において反復性中耳炎に減少の傾向が見られていないことは世界に共通の問題でもありますし、本邦においては高齢者における肺炎球菌による重症感染症も後を絶たない状況にあります。

 そこで、本日は診療の第一線で小児の市中肺炎や急性中耳炎に接しておられる小児科や耳鼻咽喉科の先生方に加え、在宅医療に関心を抱いておられる内科の先生もお招きして、治療法やその考え方についてご意見を頂戴したいと思っております。

(以上、「はじめに」より抜粋)

主な項目

  • 耐性菌に対応する抗菌薬の動向
  • 感染症に関わるガイドラインの現状と問題点
  • わが国における気道感染症関連細菌の耐性化
  • 肺炎球菌について
  • わが国における肺炎球菌疫学調査の始まりについて
  • 外国で検出されるペニシリン耐性肺炎球菌との違い
  • 多数の経口セフェム系薬が開発された背景
  • ピボキシルを有するプロドラッグに内在する本質
  • CDTR-PIのペニシリン耐性肺炎球菌に対する認識
  • 小児急性中耳炎に対する第一選択薬
  • 慢性呼吸器感染症に対する経口セフェム系薬の位置付け
  • マクロライド系薬の耐性状況および使用状況
  • インフルエンザ菌について
  • Low-BLNARとBLNARが臨床に及ぼす影響
  • 抗菌薬療法に伴うインフルエンザ菌の消長
  • テビペネムについて
  • 抗菌薬におけるスイッチ療法について
  • 成人慢性呼吸器疾患における急性増悪と病原微生物
  • 迅速診断とPCR法との関連について
  • 抗菌薬の適正投与期間について
  • 抗菌薬と鼻咽頭細菌叢の変動
  • キノロン系薬とMutant selection window
  • ワクチンについて


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