I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• メンデル無作為化解析により，血清中のスクレロスチンレベルが骨密度 および骨折に与える因果的影響が示された
• 常染色体優性高骨塩量症候群の新規原因遺伝子：LRP6
• 副甲状腺ホルモンはステージ3〜4の慢性腎臓病患者の骨折，血管イベント死亡を独立して予測する
• ロコモティブシンドローム，サルコペニア，フレイルの有病率と併存率ROAD study第3回調査の報告

B. 診断
• どの部位の骨密度測定が日常診療において治療関連の骨折予防効果を予測する最もよい指標なのか？ レジストリーコホート研究
• 骨衝撃微小圧痕法と臨床的骨折リスク因子の関連性
• 閉経後女性における尿中ペントシジンと骨粗鬆症性骨折との関連性
• 骨折リエゾンサービス利用中に非椎体骨折を直近に生じた閉経後女性における，HR-pQCTで測定した橈骨遠位部および脛骨遠位部の骨質と既存椎体骨折との関連
• 高齢女性の大腿骨近位部骨折リスクと骨代謝マーカー（CardiovascularHealth Study）

C. 治療
• 副甲状腺機能低下症に対するPTH治療：有効性と安全性に関する8年間の前向き調査
• 小児X染色体優性低リン血症性くる病に対する従来療法とブロスマブの効果―第�｡相無作為化オープンラベル実薬対照試験
• 糖尿病予備軍に対する高用量ビタミンD₃補充は2型糖尿病発症リスクを低下させない

D. リウマチの臨床
• 関節リウマチ患者におけるフレイルと骨粗鬆症性骨折のリスク：OntarioBest Practices Research Initiativeからのデータ
• 従来型合成抗リウマチ薬で治療された関節リウマチ患者の関節構造破壊に対する抗RANKL抗体デノスマブの効果（DESIRABLE試験）：無作為化二重盲検プラセボ対照第�｡相試験
• 寛解または低疾患活動性の関節リウマチ患者における生物学製剤および分子標的合成DMARDの中止成功に関連する予測因子：体系的な文献レビュー
• 関節リウマチにおける持続的寛解の経年傾向，スウェーデンの全国研究
• 関節リウマチ診断後の膝および股関節人工関節置換術の生涯リスク：英国の13,961例の患者コホートからの知見

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 骨芽細胞に発現しているPanx3は出生後の骨リモデリングに必須ではない
• 力学的刺激感受性Piezo1チャネルは骨形成のために必要である
• ミトコンドリア呼吸の抑制は成長板軟骨の低酸素耐性獲得に重要である
• 抗スクレロスチン抗体は重症骨形成不全症モデルマウス：oim/oimにおいて長管骨の骨折を抑制する
• WNT3Aは卵巣摘除マウスの歯槽骨修復遅延を改善する

B. 骨細胞
• カテプシンK欠損骨細胞は授乳によって誘導される骨量減少と副甲状腺<ホルモンの抑制を阻害する
• EphrinB2欠損骨細胞におけるオートファジーの増加は二次石灰化の上昇と骨脆弱化に関連する

C. ホルモンとサイトカイン
• 細胞外リンによるリガンド未結合FGF受容体の活性化はO型糖鎖付加によりFGF23の分解を防ぐ

D. 炎症・免疫・癌と骨
• 異なる滑膜線維芽細胞サブセットが関節炎における炎症と骨破壊を制御する
• 慢性的な心理社会的ストレスは，βアドレナリン受容体シグナルを介して骨折治癒過程における免疫応答と内軟骨性骨化を抑制する
• FOXF2は乳がん細胞を骨転移細胞へと転換させる

E. 骨と筋
• RANKL阻害は筋力とインスリン感受性を改善し，骨量を回復する
• 薬剤によるRAGE阻害は短期的には中高齢期マウスの骨と筋に異なる影響を及ぼす

U.S.A. Hotline:GAFAと医療

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• アルドステロンやアンジオテンシンIIによるPTH調整は高アルドステロン症状態では鈍化しており，副腎摘除後に救済される
• 橈骨遠位端骨折を有するサルコペニア患者の骨格筋における，ビタミンD 受容体遺伝子とタンパク発現の変化
• 慢性腎臓病は脊椎ではなく大腿骨における低骨密度と関連する

B. 診断
• 成年日本人におけるビタミンD欠乏予測のための簡易質問票
• Mild VF（背椎椎体骨折）とsevere VFの有病率・関連因子の差異： ROADスタディ第3回調査より
• 国内の大腿骨近位部骨折発生率推計2012〜2015年―保険請求データベースをもとに

C. 治療
• 副甲状腺機能低下症の生活の質は組み換え副甲状腺ホルモン（1-84）による治療により8年間を通して改善する
• 閉経後骨粗鬆症に対する経口ビスホスホネート治療中止後の骨代謝マーカーを用いた観察の臨床的有用性
• デノスマブ長期使用閉経後骨粗鬆症患者における侵襲的な口腔内処置とイベント
• 妊娠中の原発性副甲状腺機能亢進症：2000年〜2015年までのオーストラリアの四次紹介産科病院における母児の予後の検討
• 抗RANKL抗体中止後の急性高カルシウム血症および過剰な骨吸収亢進に関する症例報告と文献的考察
• 論文1）人工膝関節置換はどれくらいもつのか？15年以上の経過を含む case seriesとnational registry reportsのsystematic reviewとmeta-analysis
  論文2）人工股関節置換はどれくらいもつのか？15年以上の経過を含む case seriesとnational registry reportsのsystematic reviewとmeta-analysis
• 糖尿病治療薬メトホルミンによる骨折リスク減少―臨床と基礎

D. リウマチの臨床
• TNF阻害薬により関節リウマチ患者が人工関節置換手術に至る割合は減るのか：英国レジストリを用いた傾向スコア分析より
• 疾患コントロール達成後の関節リウマチ患者におけるTNF阻害薬ならびに従来型合成DMARDs段階的漸減療法の比較：無作為化比較TARA試験の初年結果
• ポリファーマシーは治療反応性および重篤な有害事象に関連している：英国リウマチ学会の関節リウマチに対する生物学的製剤レジストリーからの結果
• 第II相DRIVE試験から日本人関節リウマチ患者の予後サブグループ別の骨破壊に関するデノスマブの有効性
• HR-pQCTで検出された皮質骨断裂，骨密度および微細構造の前向き追跡調査：関節リウマチ患者および健常者における研究

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 骨細胞発現Sema3Aが骨細胞自身に作用し，エストロゲンの作用を調整することで骨老化を抑制する
• グルタミン酸代謝は骨格幹細胞の増殖と分化系列決定を制御する
• TRAP⁺マクロファージ系細胞は骨膜細胞を動員し膜性骨化と骨再生を誘導する
• Tgif1欠損は骨リモデリングを弱め，副甲状腺ホルモンに対する同化反応を鈍くする

B. 破骨細胞と骨吸収
• 血管内皮細胞のたんぱく質分解活性と骨吸収能を有しない破骨細胞との相互作用は長軸方向の骨成長を制御する
• 破骨細胞の発生起源，機能的維持，遺伝的レスキュー
• ビスホスホネート製剤の口腔内局所投与は，ゾレドロン酸投与マウスの抜歯後の創傷治癒を促進し顎骨壊死を予防する

C. 炎症・免疫と骨
• コレステロール代謝経路CH25H-CYP7B1-RORαは変形性関節症を制御する
• ラットにおいてポルフィロモナス・ジンジバリスは実験的に歯周炎および抗CCP2関連関節炎を誘発する

D. 神経・筋肉と骨
• IrisinはαVインテグリン受容体を介し骨と脂肪に作用する
• 視床下部弓状核Kiss1陽性ニューロンのエストロゲンシグナルは末梢のエストロゲンの骨形成促進作用を抑制する
• プロスタグランジンE₂は知覚神経による骨恒常性の制御に関与する

U.S.A. Hotline:Apollo11号から50年後の米中宇宙競争

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• FRAX，転倒，面積骨密度とは独立した骨折リスク予測因子としての身体能力と筋力の評価：男性骨粗鬆症性骨折研究（MrOS）
• 褐色細胞腫患者における骨格筋量の変化
• 月経・生殖因子と椎体骨折の関連：日本人女性の大規模疫学調査より
• ビタミンK不足状態は末期腎疾患における低骨密度と骨折リスク上昇に関連する
• 女性の加齢に伴う皮質骨多孔性を理解する：オステオン内孔におけるリモデリングの重要性
• 免疫チェックポイント阻害薬による副甲状腺機能低下症にはカルシウム感知受容体活性化型自己抗体が関連する
• X染色体優性低リン血症性くる病（XLHR）患児に高頻度に見られる頭蓋骨縫合早期癒合症とキアリ1型奇形

B. 治療
• 高齢者女性における皮質骨微細構造とスタチン治療の関連
• 天然型ビタミンDの補充による癌および心血管疾患の予防効果
• ビスホスホネート（BP）製剤が妊娠と新生児に及ぼす影響：ケースコントロール研究
• 高齢骨量減少女性に対するゾレドロネートの骨折予防効果
• 続発性骨折リスクはデノスマブ治療群で減少する：FREEDOM試験および 延長試験の統合解析の結果より
• プラセボあるいはテリパラチド治療患者に比較して，骨密度反応率はアバロパラチド治療患者で優れている：ACTIVE phase 3 trialからの結果
• アレンドロネート投与群と非投与群におけるテリパラチドの周期的投与と持続投与の比較

C. リウマチの臨床
• 自己免疫の有無は早期関節リウマチ患者における第一選択薬のメトトレキサートの早期反応性に影響しない
• 切り換えるかどうか：先発品からバイオシミラーのエタネルセプトへの強制的な切り換えに関する全国的なガイドラインの結果．DANBIO登録からの炎症性関節炎患者2,061例における1年間の治療結果
• 持続的に疾患管理が達成できている関節リウマチ患者におけるバリシチニブの減量：前向き研究の結果
• 薬物動態反応解析により，関節リウマチや乾癬性関節炎においてインターロイキン17AがABT-122の有効性に寄与しているという証拠は示さず
• 関節リウマチの発症前段階におけるB細胞療法の効果：PRAIRI試験

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• ヒト骨格系幹細胞の同定
• Wnt1はLrp5非依存的に骨形成を促すWntリガンドである
• 膜性骨化を担う外骨膜幹細胞の発見
• SF-デフェロキサミンは骨集積性を持つ血管新生誘発剤であり，エストロゲン欠乏マウスの骨量減少を抑制する
• マクロファージはLRP1などの分泌因子によって骨折治癒を促進する
• BMPシグナルにより誘導される糖代謝はマウス骨格形成に必須である

B. 破骨細胞と骨吸収
• MicroRNA-182の抑制による骨保護作用
• 軟骨近傍の骨に存在する破骨細胞は知覚神経増生と変形性関節症性疼痛を誘導する

C. ホルモンとサイトカイン
• RANKL逆シグナルによる骨吸収と骨形成のカップリング
• 交感神経のβ₁アドレナリン作動性シグナルはヒトの骨代謝調節に寄与する
• マウスとヒトにおける細菌叢の構成異常はT_H17細胞による歯周炎を引き起こす

U.S.A. Hotline:メジャーリーガーの年金

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 非大腿骨近位部骨折後に持続する超過死亡: 相対的生存率分析より
• 非定型大腿骨骨折の発生率，危険因子，骨折治癒：多施設症例対照試験
• 大規模死体コホートによる大腿骨近位端骨折関連因子の同定

B 診断
• コルチゾル自律分泌の併存がある／ない副腎偶発腫瘍患者におけるコルチゾルおよび副腎アンドロゲンと海綿骨スコア（TBS）の関連
• 骨折は部位にかかわらず，大腿骨骨密度の低下を加速させる

C 治療
• ACTIVExtend：閉経後骨粗鬆症における18ヵ月間のアバロパラチドもしくはプラセボ投与後，24ヵ月間アレンドロネート投与の検討
• 骨折リスクまたは併存症を有する骨粗鬆症患者の骨折頻度低減に対するテリパラチドの実臨床における有効性：4つの前向き観察研究の統合的解析
• ランダム化二重盲検プラセボ対照第3相試験：24週での中間解析
• エルデカルシトールはリン再吸収に対するFGF23抵抗性を誘導し，Hypマウスの骨の病的表現型を改善する
• デノスマブ長期投与が閉経後骨粗鬆症患者の骨組織形態計測上の指標と石灰化に及ぼす影響
• 海綿骨微細構造はデノスマブ治療中の閉経後女性における脆弱性骨折を予測しうる
• ミノドロネート3年治療期間において，女性骨粗鬆症患者の血清ホモシステインレベルは腎機能障害の影響を受ける

D リウマチの臨床
• 従来の合成疾患修飾性抗リウマチ薬で効果不十分な関節リウマチ患者を対象としたウパダシチニブの安全性および有効性（SELECT-NEXT）：無作為化，二重盲検，プラセボ対照第�｡相試験
• X線陰性体軸性脊椎関節炎患者の寛解を維持するためのアダリムマブ療法の継続対休薬の有効性と安全性（ABILITY-3）：多施設無作為化二重盲検試験
• 関節リウマチ患者の骨密度に対するグルココルチコイドの影響：システマティックレビューならびに無作為化比較試験のメタ解析
• 関節，腸および皮膚の慢性炎症性疾患患者の大きなコホートにおける関節の骨の比較分析
• メトトレキサート効果不十分の早期関節リウマチ患者におけるアダリムマブ＋メトトレキサートまたはメトトレキサート単独継続療法による治療後の疾患活動性および構造的進行の予測因子

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 骨細胞は酸素濃度を感知することによりスクレロスチンのエピジェネティック制御を介して骨量を調節する
• FAM210Aは骨と筋の構造と強度を規定する新規因子である
• 転写コアクチベーターYAP/TAZは骨芽細胞分化の異なるステージにおいて相反する効果をもつ
• CD40リガンド共刺激の中和によりマウス椎体の骨形成が促進し骨量が増加した

B 破骨細胞と骨吸収
• 骨格の血管内皮を標的とする骨量減少の防止
• 可溶型RANKLは成獣マウスの破骨細胞形成に寄与するが，卵巣摘出に伴う骨量減少には影響を与えない
• 選択的Srcファミリーキナーゼ阻害薬SU6656は骨代謝アンカップリングを介して骨量を増加させる

C ホルモンとサイトカイン
• ビタミンDはクロマチンリモデリング複合体BAFを変換することによりβ細胞を保護する
• 最も効率よく骨折を治癒させるためには24R,5-水酸化ビタミンD3とそのエフェクター分子FAM57B2が必要である
• DKK3に依存する転写制御は加齢による骨格筋萎縮を調節する
• 視床下部による代謝と骨密度の制御はガラニン依存的である
• PGC-1αはTAZの発現誘導を介して骨粗鬆症や骨格系の老化における骨格系幹細胞の運命決定と骨-脂肪のバランスを制御する
• XLHのモデルマウスであるHypマウスにおける血中FGF23濃度の上昇は心肥大を惹起しない

U.S.A. Hotline:中間選挙の向こう

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 高齢者における筋障害の有無での骨指標の評価
• 骨形態，体積骨密度，骨微細構造は家族間で類似する
• 高齢男性の手関節骨折の疫学：MrOS studyより
• 抗加齢ホルモンKlotho濃度の減少は2型糖尿病における腎機能の低下を予測する

B. 診断
• スクリーニング検査により高齢女性の骨折発症は減少するか（SCOOP研究）：ランダム化比較試験
• 血液透析を受けている慢性腎不全患者での骨折リスク評価に対するFRAXの有用性：2年間の多施設前向きコホート研究

C. 治療
• 臨床骨折後のビスホスホネート投与と新規骨折リスク
• ビスホスホネートは閉経後日本人女性において加齢に伴う体重減少を防ぐ
• 米国での大腿骨頸部骨折に関する動向，2002年〜2015年
• 閉経後骨粗鬆症患者における，テリパラチド治療による血中ペリオスチンへの影響と骨形成，骨密度の制御因子との関係性
• ビタミンD₃誘導体の経口投与は腸管でのカルシウム吸収を促進する――骨粗鬆症患者における前向きオープンラベルランダム化試験
• 原発性副甲状腺機能亢進症を合併した肥満者および非肥満者における副甲状腺摘出術による海綿骨スコア（TBS）の変化

D. リウマチの臨床
• 関節リウマチ（RA）におけるTNF-α阻害剤治療は10年後の手指変形性関節症（OA）の進行リスクを減少させる
• 生物学的DMARDs登場後の関節リウマチ患者における股関節･膝関節置換術の頻度：デンマークの全国規模ヘルスケアレジストリを用いた分割時系列解析
• 骨の生体力学的特性は，ACPA陽性のリウマチの患者において損なわれ，骨折の発生に関連する
• 過去10年と比較して，21世紀には早期関節炎患者の転帰は良くなったのか？ ノーフォーク関節炎登録の結果より
• 若年性特発性関節炎（JIA）に罹患した患者の再発の予測因子としてのベースライン超音波検査

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 転写因子scleraxisは大人マウスの腱創傷治癒における腱前駆細胞の分化方向決定に重要な貢献をする
• 線維芽細胞／脂肪細胞共通前駆細胞（FAP）におけるアクチビンシグナルは進行性骨化性線維異形成症を引き起こす
• 骨芽細胞系細胞のHIFシグナルは全身性に乳がんの増大と転移を促進する

B. 骨細胞
• 骨芽細胞から骨細胞への移行における古典的Wntシグナルとのクロストークを介したNotchによる骨細胞分化の調節作用
• レプチン非依存的に脂肪量を制御する体重の恒常系

c. 破骨細胞と骨吸収
• 1）破骨細胞による骨吸収機構：骨量低下を引き起こすHIV-1の標的
  2）HIV共受容体CCR5は破骨細胞の機能を制御する
• 破骨細胞が分泌するSLIT3は，骨吸収と骨形成を調整する
• 短鎖脂肪酸は全身の骨量を制御し，疾患による骨量減少を防ぐ

D. ホルモンとサイトカイン
• PTH（1-34）と成長ホルモンはラットにおいて廃用性のosteopeniaとsacropeniaを予防する
• 骨芽細胞と破骨細胞の直接的な細胞間接触はそれぞれの機能をダイナミックに制御する
• FGF23によるリン・ビタミンD代謝調節において，腎臓近位尿細管のα-Klotho/FGF受容体複合体が中心的な役割を果たす

E. 炎症・免疫と骨
• 骨破壊性T細胞による口腔微生物叢に対する生体防御機構
• クラス3セマフォリンは関節リウマチの線維芽細胞様滑膜細胞の浸潤能を調節する

U.S.A. Hotline:FIFAワールドカップとアメリカ

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 青年期1型糖尿病では筋機能と骨強度が低下する
• 日本人高齢男性において高血糖は骨密度の増加と海綿骨スコア（TBS）の低下と関連する
• 甲状腺癌に対するTSH抑制療法中の女性は高い割合で椎体骨折を有する

B. 治療
• 骨粗鬆症女性におけるロモソズマブ，アレンドロネートの骨折予防
• 重度閉経後骨粗鬆症に対するテリパラチドとリセドロネートの効果
• 閉経後骨粗鬆症におけるビスホスホネートの休薬：臨床的骨折リスクへの影響
• 骨粗鬆症治療薬使用患者の深部静脈血栓症リスク：スペイン・英国の20万人以上の大規模コホート疫学研究
• 原発性副甲状腺機能亢進症患者に対する外科的治療により骨の微細構造および骨強度が改善する
• カルシウム感知受容体のペプチド系作動薬であるエテルカルセチド（AMG 416）は，進展した二次性副甲状腺機能亢進症を有する腎亜全摘ラットの皮質骨構造と骨強度を保持した
• PTH製剤治療に伴う副甲状腺機能低下症患者の健康関連QOLの変化

C. リウマチの臨床
• 経口避妊薬，授乳と関節リウマチの発症リスク：スウェーデンのEIRA試験の結果から
• Receptor activator of nuclear factor kappa-B ligand濃度の増加は関節リウマチの発症に先立つ
• 早期関節リウマチにおけるメトトレキサート単独初期治療と腫瘍壊死因子阻害薬（アダリムマブ）併用初期治療に関するtreat-to-targetの転機試験
• 関節リウマチ患者の整形外科手術の変化：日本関節リウマチデータベースを用いた疫学研究
• 関節リウマチにおけるbDMARDの中止または漸減例での，寛解，低疾患活動性の喪失やX線学的進行の危険性：文献の系統的解析およびメタ解析
• 生物学的DMARDsで治療した関節リウマチ患者の2番目の悪性新生物および死亡のリスク：デンマークの集団ベースコホート研究
• 生物学的製剤使用関節リウマチ患者の悪性新生物：スウェーデンコホート研究

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• グリピカン-6はヘッジホッグシグナルを活性化することで発生期での長管骨の成長を促進する
• 骨細胞内のTGF-βシグナルは骨小腔周囲−骨細管リモデリングを介して骨質を制御する

B. 破骨細胞と骨吸収
• Protein kinase N3はWnt5a-Ror2シグナルの下流で破骨細胞による骨吸収を促進している

C. ホルモンとサイトカイン
• 皮質骨化は局所のSOCS3を必要とし，IL-6を介したアンドロゲンの活性により促進される
• 抗スクレロスチン抗体反復投与後の骨形成効果の減弱にはWntアンタゴニストの増加が関連している
• 腸内細菌叢依存的Cyp27b1の誘導が大腸の炎症と関連する: 大腸炎症制御における局所産生1,25-水酸化ビタミンD3の関与
• プロタンパク転換酵素furinはオステオカルシンと骨の内分泌器官としての機能を制御する
• オステオカルシンによる認知機能制御はGpr158を介する
• α-KlothoはFGF23シグナル伝達のための非酵素的足場分子である

D. 炎症・免疫と骨
• 細胞老化を標的とすることによりマウスの加齢性骨量減少を予防できる

E. 骨と癌
• 骨芽細胞は遠く離れた肺がんにSiglecF^high好中球を送り込み，その増大を促進する
• Wntシグナル阻害因子DKK1は乳がんの肺転移および骨転移に対してそれぞれ異なる作用を示す
• アポトーシスに誘導されたCXCL5は骨の炎症や前立腺癌の増殖を促進する

U.S.A. Hotline:米国留学事情

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 年齢，性別，脂肪分布に応じた肥満と大腿骨頸部強度との関連性
• 最大骨量をもつ年代の非糖尿病男性において，インスリン抵抗性は皮質骨サイズ低下に関連する
• 椎体骨折のリスク因子としての原発性アルドステロン症
• 慢性腎臓病患者におけるビタミンD充足状態と全死亡：システマティックレビューと用量応答性メタ解析
• 甲状腺癌の骨イベントと死亡率：地域住民ベースの検討
• エクソーム解析によって同定されたAIRE遺伝子変異に伴う単発性副甲状腺機能低下症の一家系

B. 診断
• 血清25水酸化ビタミンD濃度の測定法とビタミンDの生物学的活性の関係

C. 治療
• テリパラチドの連日投与に伴い皮質骨多孔性は増加するが，週１回投与では増加しない
• テリパラチドやデノスマブ終了後に適切な骨粗鬆症治療を行う重要性
• 閉経後骨粗鬆症女性に対する経口ビスホスホネート製剤からロモソズマブ（抗スクレロスチンモノクローナル抗体）かテリパラチドへの切り替えの比較：第Ⅲ相オープンラベルランダム化試験，STRUCTURE試験
• 骨粗鬆症女性患者におけるビスホスホネート製剤（BP）投与歴の有無と静注製剤ZOL（Zoledronate）・IBN（Ibandronate）初回投与の急性期反応の関連因子
• 一期的創閉鎖と休薬によりMRONJを回避できるか―経口ビスホスホネート関連顎骨壊死の抜歯後リスク，多施設過去起点調査より
• 経口ビスホスホネート治療中の骨折は骨材質強度の低下と関連する
• 抗スクレロスチンモノクローナル抗体BPS804の成人低ホスファターゼ症患者に対する効果

D. リウマチの臨床
• 免疫チェックポイント阻害薬治療後に生じる関節リウマチおよび多発性筋痛症
• 関節リウマチに関連する間質性肺疾患の集団ベースコホート研究：合併症と死亡率
• 早期関節リウマチ患者の20年間における整形外科関節手術の予測因子及び術後アウトカムの解析
• 若年発症関節炎と妊娠の転機: 集団ベースコホート研究
• 関節リウマチ患者におけるトファシチニブ単剤，トファシチニブとメトトレキサート併用，およびアダリムマブとメトトレキサート併用の有効性と安全性（ORAL治療戦略）： 3b/4相，二重盲検，直接比較，無作為化比較試験
• メトトレキサートで治療中の関節リウマチ患者でのリンパ増殖性疾患におけるリンパ球数変化の異なるパターン

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 骨細胞特異的WNT1は骨恒常性維持において骨芽細胞の機能を制御する
• miR-23aクラスターは骨芽細胞においてTGF-βシグナルを制御することで骨細胞への分化を促進する
• 感覚神経でのNGF-TrkAシグナルは骨格が機械的負荷に適応するために必要である
• 光遺伝学によるPlexin-B1の活性化によって明らかとなった破骨細胞と骨芽細胞における細胞間の接触反発作用
• 肥満や加齢による骨髄脂肪細胞の蓄積は幹細胞に基づく造血再生や骨の治癒を障害する
• 血管内皮細胞の骨芽細胞への形質転換が前立腺がんの造骨性骨転移を成立させる
• アクチビンAはmTORシグナルを活性化し，進行性骨化性線維異形成症における軟骨形成を促進する

B. ホルモンとサイトカイン
• 卵胞刺激ホルモン（FSH）の阻害は熱発生効率の高い脂肪組織形成を誘導し，体脂肪を減少させる
• Ｘ染色体優性低リン血症性くる病モデルマウス：Hypマウスに対するカルシミメティック：R568とカルシトリオールの効果の比較検討

C. 炎症・免疫と骨
• マラリア原虫由来産物が骨髄に残留し，慢性的な骨減少を促進する

U.S.A. Hotline:トランプ大統領のアジア歴訪の評価

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 骨粗鬆症を合併しない閉経後乳がん女性におけるアロマターゼ阻害剤の骨微細構造および肉眼的形状に対する長期的影響
• ルーワイ胃バイパス手術，スリーブ状胃切除術が骨密度，骨髄脂肪組織にもたらす影響
• ビタミンD欠乏はビタミンDの補充とは無関係に高齢虚弱女性の運動機能低下および転倒に関係する
• 血中25-水酸化ビタミンD濃度と骨折リスクの関連（日本人女性を対象としたコホート研究JPOSの解析）
• 母体ビタミンDバイオマーカーは一定量のビタミンD，カルシウム，リンを摂取した妊娠女性において母体−胎児間骨代謝と関連する

B. 診断
• 骨粗鬆症は将来のサルコペニアの予測因子であるか，あるいはその逆は？ROAD studyの2回目と3回目の調査の4年間の観察
• 骨折後の切迫する再骨折リスク
• 健常男性における経静脈あるいは経口によるグルコース投与の骨代謝マーカーへの異なる影響
• CKD患者の骨疾患の評価における骨生検と高解像度末梢骨定量的CT（HR-pQCT）の比較
• 2型糖尿病女性と皮質骨粗鬆化−大腿骨転子下の低解像度CTでは皮質骨多孔率が低く，血糖上昇は皮質骨多孔率低下と関連する
• 皮質骨多孔性の変化率は，閉経周辺期女性の方が閉経後女性よりも高い

C. 治療
• 原発性副甲状腺機能亢進症におけるサイアザイド治療―旧来の薬剤に対する新規の適応
• デノスマブ長期治療後の中止が及ぼす影響

D. リウマチの臨床
• リウマチ性疾患に対する免疫抑制療法時の既感染者におけるB型肝炎ウイルス再活性化発生率：日本での多施設，前向き観察研究
• 関節リウマチ患者のTNF阻害剤治療と心筋梗塞の発生率と重篤度の関連
• 女性における長期間の食生活の質と関節リウマチ発症リスク
• 乾癬性関節炎および乾癬患者における骨折のリスク：集団ベース研究
• アバタセプト投与中の関節リウマチ患者における手術の安全性：French Orencia in Rheumatoid Arthritis registryからのデータ

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 発生期の骨形成過程における骨内血管内皮細胞の分化は細胞−細胞外マトリックスシグナルにより決定される
• Dickkopf-1は直接またはニッチを介して間接的に造血再構築を促進する
• 血流は骨の血管機能と骨形成を制御する
• 骨芽細胞はCxcl9の分泌により骨での血管新生を制御する

B. 破骨細胞と骨吸収
• 脂質性破骨細胞分泌因子は乳がんの骨転移を制御する

C. ホルモンとサイトカイン
• 骨由来のリポカリン2はMCR4を介して食欲を抑制する
• SMURF2は骨芽細胞でのSMAD3とビタミンD受容体との相互関連を阻害することにより骨恒常性を制御する
• 主に骨芽細胞のビタミンD受容体がビタミンD治療による骨吸収抑制を介した骨量増加を媒介する
• 副甲状腺ホルモンは骨髄間葉系細胞の運命を決定する
• スクレロスチンはヒト内皮細胞において血管新生を惹起する

D. 炎症・免疫と骨
• ROR1-HER3-lncRNAシグナルはHippo-YAP経路を介して骨転移を制御する
• 二種類の組織常在前駆細胞は異所性骨化において異なる表現型を誘導する

U.S.A. Hotline:2020年は誰に?

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 特発性副甲状腺機能低下症患者における椎体骨折と骨密度に関する長期観察研究
• 長期の糖尿病罹病期間は骨折リスク評価に対し多大な影響を与える：Manitoba BMDコホート研究
• スクレロスチン血清濃度の高値とビタミンD不足は血液透析患者の椎体骨折と強い関連がある：症例対照研究
• 間欠的硝酸塩使用と大腿骨近位部骨折リスク
• 女性における利尿薬の使用と椎体骨折の関連

B. 診断
• 非定型大腿骨骨折におけるレントゲン的特徴の感度と特異度
• 限局性の骨粗鬆症は股関節骨折において重大な役割を果たす

C. 治療
• 男性低骨量者における，12ヵ月間のレジスタンス運動または跳躍運動による血清スクレロスチン濃度の減少効果
• 閉経後骨粗鬆症に対するロモソズマブの効果
• デノスマブとテリパラチドの併用療法における骨代謝マーカーと骨密度変化の関連
• デノスマブ中止後の重症リバウンド関連椎体骨折：9症例の報告
• 経口投与で副甲状腺機能低下症の治療に有効な低分子1型PTH受容体アゴニストの同定

D. リウマチの臨床
• 抗シトルリン化ペプチド抗体とリウマトイド因子は，関節リウマチ患者において，異なる死因での死亡率増加と関連する 〜欧州の3つのコホートの縦断研究より〜
• 関節リウマチにおけるセルトリズマブペゴルとアダリムマブの直接比較：無作為化EXXELERATE試験からの2年間の有効性と安全性の結果
• 関節リウマチ患者における疾患修飾性抗リウマチ薬，スタチンと糖尿病リスク
• T細胞サブセット：免疫学的バイオマーカーはACPA陽性の症例において臨床的関節炎の進行を予測する

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 腸内微生物叢は宿主のIGF-1産生を高めることにより骨の形成と成長を促進する
• 骨細胞特異的IGF-1欠損マウスでは骨折治癒が促進する
• インプラントに含有されたマグネシウムは末梢神経によるCGRP産生を誘導しラット骨折治癒を促進する
• 抗スクレロスチン抗体投与により骨ライニング細胞は活動性の骨芽細胞へと転換される
• 細胞死の可視化により，マウス発達期の骨形成にAtg9a依存性ネクローシスが関与することが明らかとなった

B. 破骨細胞と骨吸収
• 破骨細胞の活動性によるpH変化のリアルタイム生体イメージング
• 骨細胞のRANKLは，エストロゲン欠乏によるB細胞の増加と骨量低下に必須である
• マウスでは選択的セロトニン再取り込み阻害薬は末梢での抗骨吸収作用を中枢性に無効化することにより骨量減少を引き起こす

C. ホルモンとサイトカイン
• SIKは副甲状腺ホルモンに対する骨細胞の応答性を制御する
• GDF11は破骨細胞分化を促進し，骨芽細胞分化を抑制して骨量を低下させる
• 骨形成不全症マウスにおいて母体のマイオスタチンレベルの減少は，子供の生後の骨強度を規定する
• インターロイキン26は，nuclear factor of activated T-cells, cytoplasmic 1およびnuclear factor κB活性のダウンレギュレーションを介してreceptoractivator of nuclear factor κBリガンド誘導性の破骨細胞形成を抑制する

D. 炎症・免疫と骨
• リウマチ性関節炎モデルマウスにおいて，自己免疫性関節炎が関節周囲の骨量，骨質を低下させる
• 炎症誘発性遺伝子発現の主要制御因子であるトリステトラプロリンをターゲットにした炎症性関節炎の治療

U.S.A. Hotline:最高権力に2番目に近い女性，Kellyanne Conway

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 高齢２型糖尿病における来院毎の空腹時血糖の変動は大腿骨近位部骨折の予測因子である：台湾糖尿病研究
• 透析導入患者における血清副甲状腺ホルモン濃度の低値は全死亡および主要脳心血管イベントに対する独立した危険因子である
• 膵臓がん診断前の血漿25 水酸化ビタミンD 濃度と予後との関係

B. 治療
• 低骨量を伴う閉経後女性におけるテリパラチドと比較したロモソズマブの椎体，股関節の骨密度と骨量への影響
• 原発性骨粗鬆症と2 型糖尿病患者に対するテリパラチド治療
• 台湾におけるテリパラチドの未中断治療期間（persistance）および用法遵守治療期間（adherence）と骨折発生率の関連：国民健康保険研究データベースを用いた解析
• 経口BP製剤使用歴のある閉経後骨粗鬆症女性におけるデノスマブあるいはゾレドロン酸点滴静注の効果
• 経口ビスホスホネート治療期間が骨粗鬆症患者における骨の剛性および強度に及ぼす影響
• 閉経後骨粗鬆症患者の新規椎体骨折に対するアバロパラチドの効果ランダム化プラセボ対照臨床試験
• オーストラリアにおける20 年間の骨折後の予後の変化：20 年間の2 世代間の骨折後死亡率の比較
• 副甲状腺機能低下症患者に対する6 年間のrhPTH（1-84）投与の有効性と安全性

C. リウマチの臨床
• 本邦の関節リウマチ患者における，歯科治療，抜歯，および顎骨壊死の現状について 〜 IORRA コホート研究による〜
• 迷走神経刺激は関節リウマチにおいてサイトカイン産生を抑制し重症化を軽減する
• ニボルマブとイピリムマブによって誘発される炎症性関節炎とシッカ症候群
• 関節リウマチにおける生存率の改善：一般人口に基づいたコホート研究
• アダリムマブの長期安全性：関節リウマチ患者における感染，ワクチン接種応答と妊娠の転帰
• 発症後間もない炎症性多発関節炎患者の持続的寛解，間欠的寛解あるいは寛解不達成の予測因子と結果：ノーフォーク関節炎レジスターからの結果

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 骨格系幹細胞の自己複製と分化は転写因子Snail/Slugと転写共活性化因子YAP/TAZ との複合体形成によって調節される
• 多分化能を有するiPS 細胞をヒトの骨，心臓および他の中胚葉由来細胞へと分化誘導するための細胞系譜解析
• Sp7/Osterix は脊椎動物に特有であり骨芽細胞分化においてDlx と共役する

B. 破骨細胞と骨吸収
• 卵巣摘除サルに対するオダナカチブの高用量，長期投与による骨量，骨強度，リモデリング／モデリングへの影響
• 9 ヵ月間のミノドロン酸投与によって卵巣切除後カニクイザルの骨強度は骨密度増加を介して改善される
• 局所性悪性骨破壊に対するパミドロネート機能性ナノ複合体を用いた標的治療

C. ホルモンとサイトカイン
• スクレロスチンとDKK-1 の二つの分子に同時に作用する特異的抗体は骨量増加と骨折治癒を促進する
• 性ステロイド欠乏骨量減少は腸内菌叢に依存しており，プロバイオティクスによって抑制される
• 骨細胞においてBMP type IA受容体を介したBMPシグナルを抑制すると，SOST 及びRANKL が抑制され，骨量，骨密度，力学的強度増加につながる

D. 炎症・免疫と骨
• 敗血症によって誘導される骨芽細胞欠失は免疫不全を引き起こす
• スクレロスチンの抑制によりTNF 依存性の炎症性関節破壊が促進される
• 皮膚の慢性炎症はIL-17 を介して骨芽細胞におけるWnt シグナルを阻害し骨量を減少させる

E. 筋肉
• 筋線維のオステオカルシンシグナルは最適な運動能力獲得に必要十分である

U.S.A. Hotline:Costcoのビジネス

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• LC12A1遺伝子変異による新生児期発症の原発性副甲状腺機能亢進症
• 線維芽細胞増殖因子-23（FGF-23）濃度は工業化の程度により集団ごとに異なっている
• 血清尿酸値が骨密度，大腿骨近位部の骨形状および骨折リスクに与える影響：ロッテルダム研究
• ビタミンK₁およびビタミンD血清濃度低値の併存は，高齢ノルウェー人の大腿骨近位部骨折と関連する：NOREPOS研究
• 骨粗鬆症性大腿骨近位部骨折を起こした女性において，大腿骨頸部の Sirtuin1発現は低下している
• 日本の大腿骨近位部骨折の発生率〜2012年の新規患者数の推定と，25 年間の推移

B. 治療
• テリパラチドとデノスマブの2年間併用療法による骨微細構造と骨強度の改善（DATA-HRpQCT study）
• 低骨密度を呈する閉経後女性に対するオダナカチブ8年間の治療成績： 第Ⅱ相試験
• 経口ビスホスホネートの服薬にも関わらず骨折リスクにさらされたままである骨粗鬆症女性の割合
• 重篤疾患患者におけるビスホスホネート製剤の使用と死亡率の関係
• 原発性副甲状腺機能亢進症に対する副甲状腺切除術とビスホスホネートの骨折リスクへの影響

C. リウマチの臨床
• 関節リウマチの両親を持つ小児の長期有病率：全国規模のコホート研究
• 関節リウマチ患者と一般集団における大腿骨近位部骨折および主要骨粗鬆症性 骨折の10年間のリスク予測：骨密度を用いない英国FRAXの妥当性確認と更新
• 関節リウマチにおける前腕関節近傍の骨粗鬆症は関節破壊と機能障害に関係する
• 抗シトルリン化タンパク抗体とリウマトイド因子は関節リウマチ患者において死亡率増加と関連しているがその死因は異なっている：3つのヨーロッパコホートにおける縦断的研究
• 関節リウマチにおける疾患活動性，機能制限の進行と整形外科手術の長期的なリスクの関係：2つの前向きコホート研究の統合解析はEULAR treat to targetのDAS閾値を支持する
• 関節リウマチにおける生物学的製剤治療に対する反応性とその後の冠動脈イベントのリスク

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• 破骨細胞由来エクソソームのmiR-214-3pは骨芽細胞による骨形成を抑制する
• 進行性骨化性線維異形成症におけるACVR1の新たな機能
• 骨格系前駆細胞におけるNotchシグナルは骨折治癒に重要である
• 卵巣除去ラットに対する抗スクレロスチン抗体投与に関連した骨芽系 統細胞における細胞及び転写の時系列的変化

B. 破骨細胞と骨吸収
• LGR4はRANKLの受容体で破骨細胞分化と骨吸収を負に制御する
• エルカトニンは非荷重による骨髄細胞のカルシトニン受容体の発現亢進を介して前破骨細胞融合を阻害することにより，非荷重による骨量減少を防止する
• 破骨細胞は骨内膜ニッチのリモデリングにより休眠中の骨髄腫細胞の 再活性化を制御する

C. ホルモンとサイトカイン
• PTH/PTHrP受容体は腎不全とがんの動物モデルにおいて悪液質に関与する
• コレステロールはリガンドとしてERRαを活性化し，スタチンとビスホスホネートの薬理作用に関与する

D. 炎症・免疫と骨
• IL-17産生ガンマデルタT細胞は骨再生を促進する

E. 骨細胞，幹細胞
• 骨細胞が，骨細管に沿い脱塩反応をきたす
• 骨細胞特異的なMbtps1（Pcsk8，S1p，Ski-1）欠損により，成体におけるヒラメ筋の再生が促進され，筋の大きさと収縮力は増加する
• 頭蓋顔面骨の発達，修復，再生に関わる縫合間充織の幹細胞

U.S.A. Hotline:アメリカ歴代大統領の支持率

I. 臨床的研究

A. 病因・病態
• 原発性副甲状腺機能亢進症における副甲状腺摘除術の左室容量に対する影響：メタ解析
• 高齢者における血清insulin-like growth factor-1の骨の健康と骨折との性別特異的関連性
• PTH1受容体のRG型三次構造を介したアバロパラチドの骨形成作用
• リン含有食品添加物の摂取による骨・ミネラル代謝への影響
• 高カルシウム（Ca）血症患者コホートにおけるCYP24A1遺伝子変異：劣性遺伝の確証

B. 診断
• 全ゲノムシークエンスによりEN1は骨密度や骨折の決定因子であることが解明された
• 三次医療病院におけるアルカリフォスファターゼ低値に対する認識の欠如

C. 治療
• 初期の乳がんに対するビスホスホネートアジュバント療法の効果：無作為化試験により得られた患者の個人データのメタ解析
• 骨粗鬆症患者におけるビスホスホネート関連非定型大腿骨骨折の治癒：テリパラチド治療の有無での比較
• アスホターゼアルファによる重症低ホスファターゼ症患者の治療
• 原発性骨粗鬆症患者に対するミノドロン酸（月1製剤）単独治療とミノドロン酸（月１製剤）ビタミンK2もしくはエルデカルシトール併用療法の投与12ヵ月の比較
• 抗スクレロスチン抗体と副甲状腺ホルモンの幼年正常ラットの骨に対する時間的作用及び骨芽細胞系統への量的作用の差異

D. リウマチの臨床
• 全身性リウマチ疾患患者における高用量グルコルチコイド治療早期の骨代謝状態の解析とアレンドロネートによる早期介入による有益性：EDITOR-J研究
• 日本人関節リウマチ患者に対するデノスマブの効果：骨びらん抑制効果を立証するためのメトトレキサート使用関節リウマチ患者に対するAMG162 （デノスマブ）の用量反応試験−12ヵ月の多施二重盲検ランダム化プラセボ対照第2相試験
• 関節リウマチ患者に対する人工関節置換術周術期のTNF-α阻害薬投与：システマティックレビューとメタアナリシス
• 抗カルバミル化蛋白抗体は早期炎症性関節炎患者の長期的な機能障害と疾患活動性亢進に関連する：Norfolk Arthritisレジスターから
• 治療前の血清IFN-β/α比の増加は関節リウマチにおける腫瘍壊死因子α阻害薬に対する非感受性を予測する
• アバタセプトまたはアダリムマブ皮下注治療の有効性評価に対する治療開始時の抗環状シトルリン化ペプチド-2抗体価の影響：AMPLE試験2年の結果から
• シトルリン化タンパクに対する自己抗体はケモカイン依存性の機序を介して炎症とは独立して関節痛を誘導する
• 非特異性的な筋骨格系症状を有する抗CCP抗体陽性例において臨床的関節炎の発症を予測する：前向きコホート観察研究

II. 基礎的研究

A. 骨芽細胞と骨・軟骨形成，骨基質蛋白
• FGFシグナルはオートファジーを介して骨の成長を制御する
• 男性の骨細胞における，アンドロゲンのスクレロスチン産生調節への影響：基礎と臨床におけるエビデンス

B. 破骨細胞と骨吸収
• 抗HIV-1ウイルス療法によって誘発される骨量減少におけるT細胞再構成の役割
• IGFBP1による肝臓と骨の内分泌連携が，破骨細胞分化とFGF21誘導性骨破壊を促進する

C. ホルモンとサイトカイン
• TGF-βの過剰産生は骨転移に合併する筋力低下を誘発する
• マイオカインirisinは，皮質骨の量を増加させる

D. 炎症・免疫と骨
• 肥満マウスの腸内微生物叢は骨ニッチを変化させ造血幹細胞分化を制御する
• 骨髄深部イメージングによって明らかにされた非分裂性造血幹細胞の類洞血管周囲への局在
• がん細胞由来のエキソソームに含まれるインテグリンががん転移の臓器指向性を決定する
• Myostatin欠損マウスは関節機能不全と身体機能低下をきたす

U.S.A. Hotline:コーヒー好きなドクターは？