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表紙

Bone & Joint Reseparch Udate No.69

August, 2019

監修:折茂 肇

顧問:松本俊夫

編集:福本誠二,中島友紀,宗圓 聰,杉本利嗣,田中 栄,米田俊之

A4版・54頁
発行年:2019年8月23日

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カルシウム研究所

当シリーズの
コンセプト

分 野: 骨・軟骨代謝を中心とした臨床と基礎研究の最新の成果を,世界の最新論文の中から注目すべき論文を選択し, エッセンスにしてお届けするシリーズ(年3回[4月,8月,12月]発行)
構 成: 臨床的研究編(「病因・病態」「診断」「治療」「リウマチの臨床」)と ,基礎的研究編(「骨芽細胞と骨・軟骨形成, 骨基質蛋白」「破骨細胞と骨吸収」「ホルモンとサイトカイン」「炎症・免疫と骨」等)に分類し、毎号30本を紹介しています
歴 史:1996年「Bone Research Update」として創刊。 2004年、No.25より「Bone & Joint Research Update」と改名して現在に至る。

監 修:折茂 肇(医療法人財団 健康院 理事長)

顧 問:松本俊夫(徳島大学 藤井節郎記念医科学センター長)

編 集:福本誠二(徳島大学 藤井節郎記念医科学センター 特任教授)

中島友紀(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科 分子情報伝達学 分野長 准教授)

宗圓 聰(そうえん整形外科 骨粗しょう症・リウマチクリニック 院長)

杉本利嗣(医療法人社団栄宏会小野病院 名誉院長,骨代謝疾患研究所 所長/島根大学医学部 名誉教授)

田中 栄(東京大学大学院医学系研究科外科学専攻 感覚運動機能医学講座整形外科学 教授)

米田俊之(大阪大学大学院歯学研究科 生化学教室 特任教授/米国インディアナ大学医学部 血液・腫瘍学部門 教授)

目 次

I. 臨床的研究

A 病因・病態

  • FアルドステロンやアンジオテンシンによるPTH調整は高アルドステロン症状態では鈍化しており,副腎摘除後に救済される
  • 橈骨遠位端骨折を有するサルコペニア患者の骨格筋における,ビタミンD 受容体遺伝子とタンパク発現の変化
  • 慢性腎臓病は脊椎ではなく大腿骨における低骨密度と関連する

B 診断

  • 成年日本人におけるビタミンD欠乏予測のための簡易質問票
  • Mild VF(背椎椎体骨折)とsevere VFの有病率・関連因子の差異: ROADスタディ第3回調査より
  • 国内の大腿骨近位部骨折発生率推計2012〜2015年―保険請求データ ベースをもとに

C 治療

  • 副甲状腺機能低下症の生活の質は組み換え副甲状腺ホルモン(1-84)による治療により8年間を通して改善する
  • 閉経後骨粗鬆症に対する経口ビスホスホネート治療中止後の骨代謝 マーカーを用いた観察の臨床的有用性
  • デノスマブ長期使用閉経後骨粗鬆症患者における侵襲的な口腔内 処置とイベント
  • 妊娠中の原発性副甲状腺機能亢進症:2000年〜2015年までのオースト ラリアの四次紹介産科病院における母児の予後の検討
  • 抗RANKL抗体中止後の急性高カルシウム血症および過剰な骨吸収亢 進に関する症例報告と文献的考察
  • 論文1)人工膝関節置換はどれくらいもつのか?15年以上の経過を含む case seriesとnational registry reportsのsystematic reviewとmeta-analysis
    論文2)人工股関節置換はどれくらいもつのか?15年以上の経過を含む case seriesとnational registry reportsのsystematic reviewとmeta-analysis
  • 糖尿病治療薬メトホルミンによる骨折リスク減少―臨床と基礎

D リウマチの臨床

  • TNF阻害薬により関節リウマチ患者が人工関節置換手術に至る割合は 減るのか:英国レジストリを用いた傾向スコア分析より
  • 疾患コントロール達成後の関節リウマチ患者におけるTNF阻害薬ならびに従来型合成DMARDs段階的漸減療法の比較:無作為化比較TARA試験の初年結果
  • ポリファーマシーは治療反応性および重篤な有害事象に関連している: 英国リウマチ学会の関節リウマチに対する生物学的製剤レジストリーからの結果
  • 第相DRIVE試験から日本人関節リウマチ患者の予後サブグループ別の骨破壊に関するデノスマブの有効性
  • HR-pQCTで検出された皮質骨断裂,骨密度および微細構造の前向き追跡調査:関節リウマチ患者および健常者における研究

II . 基礎的研究

A 骨芽細胞と骨・軟骨形成,骨基質蛋白

  • 骨細胞発現Sema3Aが骨細胞自身に作用し,エストロゲンの作用を調整することで骨老化を抑制する
  • グルタミン酸代謝は骨格幹細胞の増殖と分化系列決定を制御する
  • TRAP+マクロファージ系細胞は骨膜細胞を動員し膜性骨化と骨再生を誘導する
  • Tgif1欠損は骨リモデリングを弱め,副甲状腺ホルモンに対する同化反応を鈍くする

B 破骨細胞と骨吸収

  • 血管内皮細胞のたんぱく質分解活性と骨吸収能を有しない破骨細胞との相互作用は長軸方向の骨成長を制御する
  • 破骨細胞の発生起源,機能的維持,遺伝的レスキュー
  • ビスホスホネート製剤の口腔内局所投与は,ゾレドロン酸投与マウスの抜歯後の創傷治癒を促進し顎骨壊死を予防する

C 炎症・免疫と骨

  • コレステロール代謝経路CH25H-CYP7B1-RORαは変形性関節症を制御する
  • ラットにおいてポルフィロモナス・ジンジバリスは実験的に歯周炎および抗CCP2関連関節炎を誘発する

D 神経・筋肉と骨

  • IrisinはαVインテグリン受容体を介し骨と脂肪に作用する
  • 視床下部弓状核Kiss1陽性ニューロンのエストロゲンシグナルは末梢のエストロゲンの骨形成促進作用を抑制する
  • プロスタグランジンE2は知覚神経による骨恒常性の制御に関与する
◆ U.S.A. Hotline(エッセイ)
「Apollo11号から50年後の米中宇宙競争」

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