書籍詳細

コモンな呼吸器疾患はいつも待った無し!

明解 画像診断の手引き—呼吸器領域編

Suppl 200/画像診断の新しいアプローチ55

画像所見から鑑別診断へ至る道筋

―COVID-19の“5類”移行後の呼吸器感染症診療について―

(さいたま赤十字病院呼吸器内科カンファレンスvol.14)

松島 秀和 (さいたま赤十字病院呼吸器内科部長)
コメンテーター:

杉浦 弘明(防衛医科大学校病院放射線科講師)
読影:

小林孝行,吉永忠嗣(がん・感染症センター東京都立駒込病院呼吸器内科)

宇塚 千紗,中谷 大輔 ,山田 尭徳(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

原田 和輝(さいたま赤十字病院初期研修医)

判型:A4 :8ページ 発行年:2023年11月22日
定価:330円(本体300円+税) ISBN:ISBN978-4-86102-312-5 C3047
(全国の書店または、当社へご注文ください)
明解 画像診断の手引き
呼吸器領域編 Supplについて

●『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』とは

胸部X線上の異常陰影の表れ方をパターン化した「パターン分類」に基づいたわかりやすい画像診断の手引きとして刊行されたシリーズ企画『明解画像診断の手引き:呼吸器領域編』18冊(2000年9月〜2002年4月/単行本化)の後にスタートしたシリーズです。
 胸部単純X線写真をどのように読影して次のステップに進み、確定診断を得、どのような治療を行うべきかを大テーマとしつつ、実際の症例に即して、経験豊富な名医と気鋭の若手医師が討論するスタイルです。真摯なやりとりの中に、重要点がおのずと浮き彫りとなり、実践的なツールとなるとして甚大な支持を得て号数を重ねてまいりました。

●「画像診断の新しいアプローチ」として122号よりリニューアル

『明 解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』シリーズは、「実践:確定診断への道」から、さらに踏み込んで「実践:確定診断から治療への道」となって計121号刊行した後、より一層現代の医療現場に貢献できるようにとの意欲を示すべく、122号より「画像診断の新しいアプローチ」のネーミングで再出発いたしました。
 今後も常に鮮明な写真、読影ポイントの明示などにより、読影力増強のツールとしてだけではなく、実践的なツールとしてさらにお役立ていただくことができる内容を心がけてまいります。
 なお、122号より市販も開始しております。全国の書店、または当社へご注文ください。

●小児呼吸器領域シリーズをまとめた単行本を3冊刊行しております

●編集

委員

小倉 高志(神奈川県立循環器呼吸器病センター所長/間質性肺炎センター長)
酒井 文和(元・埼玉医科大学国際医療センター画像診断科教授)
沖本 二郎(川崎医科大学総合医療センター/川崎医科大学総合内科学1特任教授)

顧問

江口 研二(帝京大学医学部難治疾患支援学講座特任教授)
桑原 正喜((社医) 岡本病院財団 京都岡本記念病院呼吸器外科顧問)

(2022年11月現在)

内容紹介

▶ 今まで3年半にわたり我々の日常診療を振り回していたCOVID-19が,今年5月より2類感染症から5類感染症に移行しました。では,日常診療は様変わりしたかと言うと,決してそんなことはありません。今でもCOVID-19患者さんは普通に医療機関を受診し,外来治療,入院治療を行なっています。COVID-19以外の感染症も実臨床ではしばしば経験しますし,感染症以外の呼吸器疾患も本当にたくさんあります。多種多様な呼吸器疾患がある中で,我々は今後もCOVID-19を含め,より精度の高い鑑別診断をして行かなければなりません。 ▶そのための最も重要な診断ツールの一つが画像診断であると思われます。呼吸器疾患の画像診断においては,各疾患における特異的所見が乏しいことから確定診断までには至らないことが多いですが,画像所見を詳細に評価して鑑別診断を行うことにより,他の臨床情報と合わせて確定診断により近づくことが可能であると信じています。 ▶我々が毎月開催しているチェストカンファレンス(胸部画像カンファレンス)は,コモンな呼吸器疾患を中心に,胸部画像診断の醍醐味を味わって来ました。読者のみなさんもぜひ一緒に鑑別疾患を考えてみてください。

掲載症例:

粟粒結核、レジオネラ肺炎、肺ノカルジア症、肺クリプトコックス症、COVID-19肺炎