書籍詳細

インフルエンザから重症化・遷延化した場合に備えましょう

明解 画像診断の手引き—呼吸器領域編

Suppl 201/小児呼吸器領域45

―インフルエンザ他ウイルス感染症の難治例―

滝沢 琢己(国立大学法人 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野 教授)

コメンテーター:

中野 祥子(国立研究開発法人 国立がん研究センター中央病院放射線診断科)

読影<五十音順>:

佐藤幸一郎(独立行政法人 国立病院機構 高崎総合医療センター小児科)

八木 久子(国立大学法人 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野)

判型:A4 :8ページ 発行年:2024年3月18日
定価:330円(本体300円+税) ISBN:978-4-86102-313-2 C3047
(全国の書店または、当社へご注文ください)
明解 画像診断の手引き
呼吸器領域編 Supplについて

●『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』とは

胸部X線上の異常陰影の表れ方をパターン化した「パターン分類」に基づいたわかりやすい画像診断の手引きとして刊行されたシリーズ企画『明解画像診断の手引き:呼吸器領域編』18冊(2000年9月〜2002年4月/単行本化)の後にスタートしたシリーズです。
 胸部単純X線写真をどのように読影して次のステップに進み、確定診断を得、どのような治療を行うべきかを大テーマとしつつ、実際の症例に即して、経験豊富な名医と気鋭の若手医師が討論するスタイルです。真摯なやりとりの中に、重要点がおのずと浮き彫りとなり、実践的なツールとなるとして甚大な支持を得て号数を重ねてまいりました。

●「画像診断の新しいアプローチ」として122号よりリニューアル

『明 解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』シリーズは、「実践:確定診断への道」から、さらに踏み込んで「実践:確定診断から治療への道」となって計121号刊行した後、より一層現代の医療現場に貢献できるようにとの意欲を示すべく、122号より「画像診断の新しいアプローチ」のネーミングで再出発いたしました。
 今後も常に鮮明な写真、読影ポイントの明示などにより、読影力増強のツールとしてだけではなく、実践的なツールとしてさらにお役立ていただくことができる内容を心がけてまいります。
 なお、122号より市販も開始しております。全国の書店、または当社へご注文ください。

●小児呼吸器領域シリーズをまとめた単行本を3冊刊行しております

●編集

委員

小倉 高志(神奈川県立循環器呼吸器病センター副院長/呼吸器内科部長)
酒井 文和(元・埼玉医科大学国際医療センター画像診断科教授)
沖本 二郎(川崎医科大学総合医療センター/川崎医科大学総合内科学1特任教授)
望月 博之(東海大学医学部付属病院小児科/客員教授)

手塚 純一郎 (福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科科長)

滝沢 琢己(国立大学法人 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野 教授)

(2024年4月現在)

内容紹介

2023 年を振り返ると,新型コロナウイルス感染症は5類に移行し,小児科領域ではこの3年間影を潜めたようだったいろいろな感染症が,反動なのかいっせいに流行って,混在している状況です。中でもインフルエンザが大流行中です。インフルエンザに罹患しても多くの場合は軽症で終わりますが,肺炎や合併症で重症化し入院する例もあります。今回は,インフルエンザとその関連疾患を中心に,特徴的な画像所見を呈した症例を集めました。(滝沢琢己)

掲載症例:全5例

インフルエンザ+気腫・気胸
特発性気管支狭窄+インフルエンザ+気管支炎
インフルエンザ+鋳型気管支肺炎
hMPV気管支肺炎+肺炎球菌性肺炎
RSウイルス細気管支炎+呼吸器症状遷延