書籍詳細

鋳型気管支炎を掌握しよう!

明解 画像診断の手引き—呼吸器領域編

Suppl 203/小児呼吸器領域46

片側の広範な濃度上昇の鑑別-感染症か気道異物か-

手塚 純一郎(福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科科長)

伊東 絵美 (福岡市立こども病院放射線科)

長澤 功多 (福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科)

髙松  絢 (福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科)

判型:A4 :8ページ 発行年:2024年9月25日
定価:330円(本体300円+税) ISBN:978-4-86102-315-6 C3047
(全国の書店または、当社へご注文ください)
明解 画像診断の手引き
呼吸器領域編 Supplについて

●『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』とは

胸部X線上の異常陰影の表れ方をパターン化した「パターン分類」に基づいたわかりやすい画像診断の手引きとして刊行されたシリーズ企画『明解画像診断の手引き:呼吸器領域編』18冊(2000年9月〜2002年4月/単行本化)の後にスタートしたシリーズです。
 胸部単純X線写真をどのように読影して次のステップに進み、確定診断を得、どのような治療を行うべきかを大テーマとしつつ、実際の症例に即して、経験豊富な名医と気鋭の若手医師が討論するスタイルです。真摯なやりとりの中に、重要点がおのずと浮き彫りとなり、実践的なツールとなるとして甚大な支持を得て号数を重ねてまいりました。

●「画像診断の新しいアプローチ」として122号よりリニューアル

『明 解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』シリーズは、「実践:確定診断への道」から、さらに踏み込んで「実践:確定診断から治療への道」となって計121号刊行した後、より一層現代の医療現場に貢献できるようにとの意欲を示すべく、122号より「画像診断の新しいアプローチ」のネーミングで再出発いたしました。
 今後も常に鮮明な写真、読影ポイントの明示などにより、読影力増強のツールとしてだけではなく、実践的なツールとしてさらにお役立ていただくことができる内容を心がけてまいります。
 なお、122号より市販も開始しております。全国の書店、または当社へご注文ください。

●小児呼吸器領域シリーズをまとめた単行本を3冊刊行しております

●編集

委員

小倉 高志(神奈川県立循環器呼吸器病センター副院長/呼吸器内科部長)
酒井 文和(元・埼玉医科大学国際医療センター画像診断科教授)
沖本 二郎(川崎医科大学総合医療センター/川崎医科大学総合内科学1特任教授)
望月 博之(東海大学医学部付属病院小児科/客員教授)

手塚 純一郎 (福岡市立こども病院アレルギー・呼吸器科科長)

滝沢 琢己(国立大学法人 群馬大学大学院医学系研究科小児科学分野 教授)

(2024年4月現在)

内容紹介

今年(2024)の夏はコロナウイルス感染症が再流行の勢いを示す中で,前回特集した、オリンピック年に多いと言われてきたマイコプラズマ感染症流行も黙っていませんでした。しかもインフルエンザは今年も待った無しの状況です。インフルエンザから肺炎に至るケースは珍しくありません。発熱や呼吸苦の訴えを受けて検査すると,片肺全体に濃度上昇が広がっていて驚くという症例を経験したことがあると思います。広範な濃度上昇の原因を正しく読みとるための最大のツールは,実は,呼吸器の各パーツの正常時の位置を正確に理解しているかという基本的な知識です。もちろん,小児ならではの特性も考え合わせながら,鑑別診断・画像診断を進める必要があります。その要点について今回検討したいと思います。(前書きより:手塚純一郎先生)

掲載症例:

インフルエンザ+気腫・気胸
鋳型気管支炎5例(新型インフルエンザ、肺炎)
マイコプラズマ肺炎1例