書籍詳細

鑑別診断力アップの方法

明解 画像診断の手引き—呼吸器領域編

Suppl 204/画像診断の新しいアプローチ57

画像所見から鑑別診断へ至る道筋:
誌上カンファレンス @さいたま赤十字病院呼吸器内科 vol.15,2024年 9月
―COVID-19の“5類”移行後の呼吸器感染症診療について―

松島 秀和 (さいたま赤十字病院呼吸器内科部長)

大久保裕雄(上尾中央総合病院人間ドック科診療顧問)

杉浦 弘明(防衛医科大学校放射線医学講座講師)

糸川 勝博(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

草野 賢次(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

野牧  萌(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

樋口  翔(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

廣見 晃子(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

町田 蓉子(さいたま赤十字病院呼吸器内科)

判型:A4 :8ページ 発行年:2024年11月28日
定価:330円(本体300円+税) ISBN:ISBN978-4-86102-316-3 C3047
(全国の書店または、当社へご注文ください)
明解 画像診断の手引き
呼吸器領域編 Supplについて

●『明解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』とは

胸部X線上の異常陰影の表れ方をパターン化した「パターン分類」に基づいたわかりやすい画像診断の手引きとして刊行されたシリーズ企画『明解画像診断の手引き:呼吸器領域編』18冊(2000年9月〜2002年4月/単行本化)の後にスタートしたシリーズです。
 胸部単純X線写真をどのように読影して次のステップに進み、確定診断を得、どのような治療を行うべきかを大テーマとしつつ、実際の症例に即して、経験豊富な名医と気鋭の若手医師が討論するスタイルです。真摯なやりとりの中に、重要点がおのずと浮き彫りとなり、実践的なツールとなるとして甚大な支持を得て号数を重ねてまいりました。

●「画像診断の新しいアプローチ」として122号よりリニューアル

『明 解 画像診断の手引き:呼吸器領域編Suppl』シリーズは、「実践:確定診断への道」から、さらに踏み込んで「実践:確定診断から治療への道」となって計121号刊行した後、より一層現代の医療現場に貢献できるようにとの意欲を示すべく、122号より「画像診断の新しいアプローチ」のネーミングで再出発いたしました。
 今後も常に鮮明な写真、読影ポイントの明示などにより、読影力増強のツールとしてだけではなく、実践的なツールとしてさらにお役立ていただくことができる内容を心がけてまいります。
 なお、122号より市販も開始しております。全国の書店、または当社へご注文ください。

●小児呼吸器領域シリーズをまとめた単行本を3冊刊行しております

●編集

委員

小倉 高志(神奈川県立循環器呼吸器病センター所長/間質性肺炎センター長)
酒井 文和(元・埼玉医科大学国際医療センター画像診断科教授)
沖本 二郎(川崎医科大学総合医療センター/川崎医科大学総合内科学1特任教授)

顧問

江口 研二(帝京大学医学部難治疾患支援学講座特任教授)
桑原 正喜((社医) 岡本病院財団 京都岡本記念病院呼吸器外科顧問)

(2022年11月現在)

内容紹介

当科のチェストカンファレンス(毎月)はコモンな呼吸器疾患を中心として胸部画像診断の醍醐味を味わいながら,楽しくディスカッションしてきました。普段取り上げるのは感染症だけではありませんが,本誌ではあえて特異的な所見が少ない感染症に絞ることで,鑑別診断の力を向上することに寄与できるのではないかと考え,近年は誌面上では感染症シリーズを打ち出してきました。そこへ新型コロナウイルスのパンデミックが到来し,呼吸器感染症の鑑別診断力が改めて問われたように感じています。画像所見から原因微生物を診断することは難しいです。治療計画,診断は他の諸々の検査を組み合わせたものでなくてはなりません。その材料として,画像所見について蓄積されてきた知見,経験を共有することは有用であると信じて,今回も討論しました。(前書きより:松島秀和先生)

掲載症例:

気管支結核を伴う肺結核

マイコプラズマ肺炎

RSウイルス陽性の肺炎

レジオネラ肺炎

ニューモシスチス肺炎

肺ノカルジア症